2017年6月29日

煙草について

雑木林出版雑木林ふみ子の雑なエッセイの第一回目は「煙草について」。

私は煙草がすきです。

でも、非喫煙者です。なぜなら、煙草一箱お金がかかるうえ、吸い始めたら確実に依存してしまう。なにより、煙草を吸う女とキスをすると苦いから絶対嫌だと彼氏が言ってるからです。自分にとって煙草を吸うことは、百害あって一利無しっぽいけど、憧れる部分はそれ以上に多い。吸わないからこそかっこいい部分が100倍増しになって見えるんだろうけど。

(画像) これ、先日の展示会で作った架空のハーブ煙草のパッケージ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の作品も煙草みたいなもの作ろうと思うほどまたすきになってきたので、分析してみます。朝のコンビニで働き始めてからもっとすきになってきたような。

 

【煙草がすきな理由その1】吸ってる人特有のコミュニケーションがあるから

「煙草吸いに行こう」

この言葉に死ぬほど憧れている。もちろん、酒好きには「飲みに行こうよ」猫好きには「猫カフェ行こうよ」みたいな誘い方はある。でも、酒や猫以上に煙草はそれをやらない人から嫌われていて、吸うための隔離スペースみたいなところもあってそこに一緒に逃げ込むことができる。吸ってる人にとって喫煙所に行くのは逃げ込むっていう考えではないのかもしれないけど同士と特有の小さい面積の場所に行くって秘密基地みたいでいいな。世界でチョコが嫌われて「ここでしかチョコ食べないで」って言われたとき、「ここでしかチョコ食べれないゾーン」があったとしたら余計おいしく感じそう。ほんでもって秘密の話も全部ここでする。

「あ、遠慮なく私の前ではチョコ食べてもいいよ、喰チョコ者じゃないけど匂いは好きやから」

ってそのときでも言ってそうな気がする。

 

【煙草がすきな理由その2】中毒性があるから

中毒性というより、習慣になるというところがすきだ。コンビニで朝働いていると、毎朝決まって来る人たちがいる。その人たちは、毎朝決まった煙草を買っていくから、何を買うかこちらは覚えていてレジに来たタイミングでさっと取ることができる。いわゆる店員と客の間に「いつもの」っていう関係が出来上がっている。毎朝コーヒーを喫茶店に飲みにいくのも憧れるけど、それと同じように毎朝煙草買いに行くのもいいなあと思う。だってどうせ買うならカートンで買えばいいのに一個ずつ買うのって買うのが楽しいからかなと考えてみる。あと、煙草吸ってる人が、煙草吸ってるときは目に映るものが綺麗に見えたり音楽がより美しく聴こえたりするって言ってた。いや、麻薬と同じ症状やん笑と思ったけど、それはほんとコーヒーと同じだなと。しかもそれを1日なんべんも体験できるのがうらやましいな。

 

【煙草がすきな理由その3】たくさんの種類があるから

今まで二つすきな理由を述べてきたけど、3つめの「たくさんの種類があるから」という理由があまりに強すぎる。すきな気持ちが100%だとすると、20:20:60って感じ。

私のコンビニでは、レジあって店員がいて、その背後の壁に煙草が一面に並べられている。ケース一列一列に番号が振ってあるけど、180番まである。シリーズものとか売れる銘柄は2列くらいあるものもあるけど、180ってすごい。しかも、コンビニに並ぶくらいのメジャーな煙草だけで。

さらに魅力的なのは、煙草の箱はすべて同じようなサイズであること。この小さな箱の愛しさといったらすごい。それぞれの銘柄のイメージ通りにデザインされて同じケースにきちんと収まっている。文庫本が愛しい理由と同じである。文庫本は同じ本を買い続けたりしない分、煙草のほうが「自分の銘柄」への愛がある。考えてみてほしい、もしチョコレートが180種類あったら。それが最近はやりの明治ザ チョコレートみたいな箱に入っていたら。一個一個デザインされてて歴史があって。「自分はいつもこれ」っていうのをその中から選ぶ。すごくいい、すごくいいね。

 

あくまでも吸わへん人間の、憧れに基づいた愛だからきっと吸ってる人にとったら的外れなこともたくさんあるだろう、けど吸わないことで煙草のファンタジー性だけを夢見続けることができるんじゃないかなって思ってます。

煙草トークが大好きなので、吸ってる人はいろんなエピソードを私に話して聞かせてくれたら嬉しいです。

 

おわり。

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